Power Automate 「カレンダーのイベントの一覧を表示する(Google カレンダー)」アクション
「イベントの作成(Google カレンダー)」は検索条件を指定し
Google カレンダーに登録済みの予定を複数取得するアクションです。
Google カレンダーで自動管理されている祝日カレンダーからも取得できるため
祝日のデータソースにも利用可能です。
この記事では、その使い方を紹介します。
利用方法
ステップを追加する際に「Google カレンダー」コネクタを選択します。
![「Google カレンダー」コネクタを選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/08/image-217.png)
「アクション」より「カレンダーのイベントの一覧を表示する」を選択します。
![「アクション」より「カレンダーのイベントの一覧を表示する」を選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/08/image-222.png)
「カレンダーのイベントの一覧を表示する」ステップが追加されるのでパラメーターを設定します。
![「カレンダーのイベントの一覧を表示する」ステップにパラメーターを設定](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/08/image-223.png)
項目 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
カレンダーID | ● | 検索するカレンダーを指定します。 |
最小時刻 | 詳細後述 | |
最大時刻 | 詳細後述 | |
検索クエリ | タイトル、説明、場所から検索するテキストを指定します。 |
最小・最大時刻の指定
最小時刻と最大時刻は日付形式の文字列で指定します。
例えば2020年9月1日の10時であれば、このように指定します。
2020-09-01T10:00
Tを挟んで赤字の左側が年月日で青字の右側が時刻です。
ただし協定世界時(UTC)で指定するため日本の時間から9時間引く必要があります。
(先述の指定では19時になる)
よって9時間引いた時刻を指定するか、式で以下のように指定します。
convertTimeZone('2020-09-01T10:00', 'Tokyo Standard Time', 'UTC')
この最大・最小時刻は指定ないと再現なく遡るため
最低限、ここは指定しておく方が無難でしょう。
予定情報の取得
アレイ(配列)の形で結果が帰るため「Apply to each」で繰り返す必要があります。
それには、まず「組み込み」より「Control」(環境によってはコントロール)を選択します。
![「組み込み」より「Control」を選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/07/image-123.png)
「アクション」より「Apply to each」を選択します。
![「アクション」より「Apply to each」を選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/08/image-210.png)
「Apply to each」ステップが表示されるので「以前の手順から出力を選択」に
動的なコンテンツの「イベント リスト アイテム」(カレンダー内のイベント)を指定します。
また「Apply to each」を置かずに動的なコンテンツの「タイトル」などを選択すると
「Apply to each」が自動作成されるためそれに頼って構いません。
![「Apply to each」ステップの「以前の手順から出力を選択」に動的なコンテンツの「イベント リスト アイテム」(カレンダー内のイベント)を指定](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/08/image-224-1024x424.png)
これにより「Apply to each」の中に指定したアクションが
取得したイベントの数だけ繰り返されます。(繰り返されるたびに異なるイベントを対象とする)
「Apply to each」の中で動的なコンテンツを指定すると、その予定の情報を利用出来ます。
動的なコンテンツ
項目 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
イベントID | 文字列 | イベントの識別子です。 イベントの更新・削除アクションの利用に必要です。 |
タイトル | 文字列 | イベントのタイトルを取得します。 |
開始日時 | 文字列(日時) | イベントの開始日時を取得します。 協定世界時のため日本の時刻への調整が必要です。 |
終了日時 | 文字列(日時) | イベントの終了日時を取得します。 協定世界時のため日本の時刻への調整が必要です。 |
説明 | 文字列 | イベントの説明を取得します。 |
場所 | 文字列 | イベントの開催場所(自由記入)を取得します。 |
状態 | 文字列 | ・confirm…確認済み ・tentative…仮の予定 ・cancelled…キャンセル済み |
HTMLリンク | 文字列 | イベントにアクセスするためのURLです。 |
出席者 | 文字列 | 出席予定者のGmailアドレスをカンマ区切り取得します。 |
作成者 | 文字列 | 予定の作成者のGmailアドレスを取得します。 |
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