Excel 累積計算の結果を取得(REDUCE関数)

2023年1月23日

English version.

REDUCE関数は2022年2月にMicrosoft365(Office365)のExcelに追加された新機能です。

LAMBDA関数のヘルパー関数で任意の数式の累積計算を行い結果を取得します。

仕様

=REDUCE(初期値,配列,LAMBDA関数(累積値,値,数式))
引数省略時の値説明
初期値0累積計算の初期値を指定します。
配列省略不可計算対象の配列(セル範囲)を指定します。
引数の詳細

使い方

次の例では初期値を10,000とし、A2セルからA4セルの値を数値を加算しています。

LAMBDA関数の1つ目の引数(例ではtotal)は一つ前のセル値までの累積、

2つ目の引数(例ではvalue)は現在のセルの値になります。

=REDUCE(10000,A2:A4,LAMBDA(total,value,total+value))

掛け算も可能で、変化の累積結果や複利計算も可能です(複利計算はFVSCHEDULE関数がありますが)。

=REDUCE(10000,D2:D4,LAMBDA(total,value,total*(1+value)))

これらは中間セルを作れば可能ですが、

それを避けて数式を1つのセルに留めたい場合に有効です。

数式が壊されやすい状況、特にネットワーク共有されていて更新者が多いブックに有効です。

SCAN関数とREDUCE関数の違い

SCAN関数とREDUCE関数は、どちらも累積計算を行う関数ですが、数式の結果が異なります。

SCAN関数は途中の計算も含めてセル範囲を取得し、REDUCE関数は最後の結果のみを取得します。

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