CHOOSE関数は1~254に対応する結果を定義してその通り表示する関数です。
簡単な条件判定を設定するのに適しています。
この記事では、その仕様と使い方を紹介します。
仕様
=CHOOSE(インデックス,値1 …省略… 値254)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
インデックス | 省略不可 | 1~254の間の数値を指定。 |
値1~254 | 最小~最大の間のインデックスは 省略不可 | 1~254に対応する値を設定。 ここには数式や関数なども設定可能。 |
使用例
代表的な例ではWEEKDAY関数と併用して日付に対応する曜日を表示します。

0以下や255以上といった関数が対応していないインデックスや
結果の定義されていないインデックスは#VALUEエラーになります。
この場合に「一致なし」などの結果を定義したい場合はIFERROR関数を使用します。

CHOOSE関数以外の使用が適切な例
CHOOSE関数は簡単な式を作ることに適しています。
複雑な判定が必要であったり判定と結果の数が多くなる場合は
他の関数を使用することになります。
指定値に一致する最初の結果を表示(SWICTH関数)
文字列などを指定したい場合は拡張版のSWITCH関数を使用します。
ただし2016より前の古い環境では使用できない場合があります。
検索値に一致する行の特定列の値を取得(XLOOKUP関数)
値の種類が10件以上など非常に多くなったり、
同じ構文のCHOOSE関数が複数のセルに必要になる場合は
XLOOKUP関数(VLOOKUP関数)で対応するほうが
管理しやすく数式の可読性も高いです。
複数の条件を指定し最初に合致する条件に対応する値を取得(IFS関数)
判定条件に〇〇以上などの数値範囲や文字列を使用したい場合はIFS関数が適切です。
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を範囲で指定します。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
D3セルに入力するだけでよいため(D4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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