Excel 複数の乱数を取得(RANDARRAY関数)
RANDARRAY関数は2019年に実装されたスピルの関連関数で、
複数セルに対して指定範囲内のランダムな数を設定する関数です。
RANDBETWEEN関数の複数セル(スピル)版にあたります。
この記事では、RANDARRAY関数の使い方や
既存機能(RANDBETWEEN関数)との比較を紹介します。
仕様
=RANDARRAY(行,列,最小,最大,整数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
行数 | 1 | 値を取得するセル数(縦方向)を指定 |
列数 | 1 | 値を取得するセル数(横方向)を指定 |
最小 | 0 | 取得する値の下限を指定 |
最大 | 1 | 取得する値の上限を指定 |
整数 | FALSE | 小数点以下を切り捨てるかを指定 TRUE…切り捨てる。(整数で取得) FALSE…切り捨てない。(少数で取得) |
使用例
ランダムな値を取得したい最も左上のセルに関数を入力するとランダムな値が取得されます。
この値はファイルを開きなおしや、セルの入力モードを解除すると新たなランダムな値に変化します。
値を固定したい場合は値貼り付けを行いましょう。

数式を入力したセル以外はゴーストと呼ばれるセルで編集不可能です。
(編集すると#SPILLエラー)
既存機能(RANDBETWEEN関数)との比較
乱数をシートに組み込んでいて壊されたくない場合(検知しやすくしたい)や
多くの乱数を一気に生成したい場合にはRANDARRAY関数の方が優れています。
少ない乱数を単発の用事で用意する場合はRANDBETWEEN関数を使うのが適切です。
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