Power Automate 「複数行を取得(Google Sheets)」アクション

2023年9月29日

English version.

Google Sheetsの指定シートの行を取得するアクションです。

利用方法

事前にGoogle Sheetsに先頭を項目行としたファイルを用意しておきます。

サンプルファイル

フローにステップを追加する際に「Google Sheets」コネクタを選択します。

「アクション」より「複数行を取得」を選択します。

「複数行を取得」ステップが追加されるのでパラメーターを設定します。

項目必須説明
ファイル取得対象のGoogle Sheetsのファイルを指定します。
ワークシート取得対象のGoogle Sheetsのワークシートを指定します。
上から順に取得取得する最大件数を指定します。省略時は256件です。
先頭行(項目行)は含まれません。
スキップ数読み込まない件数(上からの件数)を指定します。省略時は0件です。
先頭行(項目行)は含まれません。

Sheetsから取得した行を使用するには別のステップも必要です。

それにはまず、新しいステップに「コントロール」コネクタを指定します。

「コントロール」コネクタを指定

そして「Apply to each」アクションを指定します。

「Apply to each」アクションを指定

「以前の手順から出力を選択」に動的なコンテンツの「レコード value」を指定します。

これにより「Apply to each」の中に指定したアクションが

取得した行だけ繰り返されます。(繰り返されるたびに異なる行を対象とする)

「以前の手順から出力を選択」に動的なコンテンツの「レコード value」を指定

Apply to each」の中で項目名の動的なコンテンツを指定すると

その行のその項目の値を利用出来ます。

「Apply to each」の中で項目名の動的なコンテンツを指定するとその行のその項目の値を利用可能

なおこのアクションで取得した行には左端に「__PowerAppsId__」という列が追加されます。

__PowerAppsId__が追加された表

__PowerAppsId__はシートに存在しなければ右側に強制的に追加される列で

PowerAutomateで扱うために行毎に設定されるIDです。

(一度削除すると別のIDが降られます)

1行を取得」、「行の削除」、「行を更新します」で行IDを指定する際に必要です。

この列は一番右以外にも設定可能です。

行の挿入」や「複数行を取得」に実行した時に空であれば

自動的にランダムな文字列が設定されますが、

任意の値を手動で設定することも可能です。

ファイルやシートに動的なコンテンツを指定した場合

ファイルやシートに動的なコンテンツを指定した場合、動的なコンテンツに表示されません。

利用する場合は式を利用します。(赤字は変更が必要な個所)

items('Apply to eachのアクション名')?['項目名']

アクション名と項目名は変更が必要でスペースがある場合は_に変える必要があります。

今回のケースで「__PowerAppsId__」を利用する場合はこのように指定します。

items('Apply_to_each')?['__PowerAppsId__']
式で項目を指定する例

Power Automateを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1500ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方から各トリガー/アクションの詳細な使い方、

頻出テクニック、実用例を紹介。(目次

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。(更新履歴

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事