Excel 時、分、秒を指定して時刻(シリアル値)を取得(TIME関数)
TIME関数は引数に時分秒を指定し、
対応する時刻(シリアル値)を取得する関数です。
単純に時刻を入力したい場合は
12:30:46のように時刻形式でセル入力をする方が適切です。
このTIME関数は何らかの数式で時、分、秒を計算する場合に組み込むための関数です。
この記事ではそのTIME関数の仕様と引数ごとの実行例を紹介します。
仕様
=TIME(時,分,秒)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
時 | 省略不可 | 時(0~23)を数値で指定 |
分 | 省略不可 | 分(0~59)を数値で指定 |
秒 | 省略不可 | 秒(0~59)を数値で指定 |
実行例
引数と実行結果です。

負の数を指定すると#NUM!エラーとなりますが
制限より大きい数字を指定すると余りを残して切り捨てられます。
(61分を指定すると60で割って余りの1分)
文字など数値以外をすると#VALUEエラーとなります。
なおシリアル値は日付を整数部、時分秒以下を小数部で表現するため
日付と時刻を単純に加算すると日時のデータになります。

スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を範囲で指定します。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
E3セルに入力するだけでよいため(E4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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