Power Automate 「メールを取得する(Office 365 Outlook)」アクション
「メールを取得する(Office 365 Outlook)」は
検索条件を指定して受信メールの差出人やメール本文を取得するアクションです。
この記事では、その使い方を紹介します。
利用方法
フローにステップを追加する際に「Office 365 Outlook」コネクタを選択します。
「アクション」より「メールを取得する」を選択します。
「メールを取得する」ステップが追加されるのでパラメーターを設定します。
項目 | 説明 |
---|---|
フォルダー | 取得対象とするメールフォルダを指定します。 |
宛先 | 取得対象とするToのメールアドレスを指定します。 |
差出人 | 取得対象とする差出人のメールアドレスを指定します。 |
未読メッセージのみを取得する | 既読を含める場合は「いいえ」を指定します。 |
検索クエリ | 取得対象とする件名、差出人、本文の一部を指定します。 |
上 | 取得する上限件数を指定します。未指定の場合10になります。 指定の上限は25です。 |
CC | 取得対象とするCCのメールアドレスを指定します。 |
To または CC | 取得対象とするToかCCのメールアドレスを指定します。 |
重要度 | 取得対象とする重要度を指定。 ・Any…すべて ・Low…低 ・Normal…標準 ・High…高 |
添付ファイル付きのみ | 添付ファイルがあるメールのみ対象とする場合、「はい」を指定します。 |
添付ファイルを含める | 添付ファイルの内容を、その後のステップで利用する場合「はい」を指定します。 |
件名フィルター | 取得対象とする件名の一部を指定します。 |
Outlook全般に該当しますが、メールアドレスはENTERキーで確定させて
下のような状態にしないと指定しても削除されてしまいます。
(一部、そうでないアクションも存在します)
メール情報の取得
アレイ(配列)の形で結果が戻るため「Apply to each」で繰り返す必要があります。
それには、まず「組み込み」より「Control」(環境によってはコントロール)を選択します。
「アクション」より「Apply to each」を選択します。
「Apply to each」ステップが表示されるので「以前の手順から出力を選択」に
動的なコンテンツの「value」を指定します。
また「Apply to each」を置かずに動的なコンテンツの「本文」などを選択すると
「Apply to each」が自動作成されるためそれに頼っても構いません。
動的なコンテンツ
その後のステップで利用可能な動的コンテンツは以下の通りです。
(多いので実用性の高いものを抜粋)
項目 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
メッセージ ID | 文字列 | メールの一意識別子。後続のアクションで使用 開封済みまたは未読としてマークする メールを移動する メールにフラグを設定 メールに返信する メールの転送 メールのエクスポート |
差出人 | 文字列 | 差出人のメールアドレス |
宛先 | 文字列 | Toのメールアドレス |
CC | 文字列 | CCのメールアドレス |
BCC | 文字列 | BCCのメールアドレス |
件名 | 文字列 | メールの件名 |
本文 | 文字列 | メールの本文。保存方法 |
重要度 | 文字列 | メールの重要度 |
添付ファイル 名前 | 文字列 | 添付ファイルのファイル名 |
添付ファイル コンテンツ | バイナリ | 添付ファイルの内容。保存方法 |
HTML | ブール | HTMLメールか否か |
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