Power Automate 「convertTimeZone」関数

2023年10月10日

English version.

convertTimeZoneはPower Automateの式に使用する関数で、

協定世界時 (UTC) の日時を指定のタイムゾーンに変換します。

日本時間でない日時を日本のタイムゾーンに変換したい場合に利用します

タイムゾーンの変換アクションと同様の機能です。

関数変換元変換後
convertTimeZone任意任意
convertFromUtc協定世界時 (UTC)任意
convertToUtc任意協定世界時 (UTC)
同類の関数との比較

ロケールにも寄りますが、協定世界時 (UTC)を日本のタイムゾーンに変換する場合はconvertFromUtcを利用する方が効率的です。(現在時刻の取得結果が協定世界時 (UTC)のため、この用途が最も多い)

convertTimeZoneは協定世界時 (UTC)以外のタイムゾーンから、別の協定世界時 (UTC)以外のタイムゾーンに変換する用途が主になります。

仕様

convertTimeZone('<timestamp>', '<sourceTimeZone>', '<destinationTimeZone>', '<format>')
引数省略時の値説明
timestamp省略不可計算元の日付を指定します。
フォーマット yyyy-MM-ddTHH:mm:ss.fffffffKで指定します。
それ以外の形式ではエラーになります。
sourceTimeZone省略不可変換前のタイムゾーンを指定します。
destinationTimeZone省略不可変換後のタイムゾーンを指定します。
日本の日付に変換する場合は、
'Tokyo Standard Time'
formatyyyy-MM-ddTHH:mm:ss.fffffffK結果の形式を指定します。
各引数の詳細

利用方法

多くの場合、種類が「文字列」の変数の初期化か設定の際の「値」の中で利用されます。

「式」タブ、convertTimeZoneをクリックすると関数名と()が数式欄にセットされます。

引数として1つめに日付、2つめに変換元のタイムゾーン

3つめに変換後のタイムゾーンを指定します。

日本のタイムゾーンは’Tokyo Standard Time’です。

動的なコンテンツや変数を利用する場合は特殊な指定を行います。

動的なコンテンツを式で取得する方法

ボタンをクリックして次のような表示になれば設定完了です。

この紫のアイコンをクリックすると関数を変更可能です。

convertTimeZone('2022-05-01T14:00:00.0000000Z', 'UTC','Tokyo Standard Time')

と指定すると、2022年1月1日23時 が結果になります。

引数4は任意項目です。この項目には変換後の形式を指定します。

省略した場合、timestampと同じ形式になります。

これは「現在の時刻」アクションやutcNow関数(format未指定)の結果と同じ形式です。

Power Automateを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1500ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方から各トリガー/アクションの詳細な使い方、

頻出テクニック、実用例を紹介。(目次

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。(更新履歴

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事

日付と時刻関数の記事一覧