Excel 中央値を取得(MEDIAN関数)
MEDIAN関数は中央値を取得する関数です。
中央値とはデータを並べた時、順位の真ん中の値が何かを示す値です。
対象が偶数件数の場合、例えば10人の中央値というと5位と6位の平均値が中央値となります。
対象が奇数件数の場合、例えば9人の中央値というと5位の値が中央値となります。
この記事ではその仕様と使い方を紹介します。
仕様
=MEDIAN関数(数値)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 中央値を取得するセル範囲を指定。 |
平均値との違い
メリット
算数で学ぶ平均と似ている数値で実際に同じような値となりやすいです
平均値と中央値の性質の違いは飛び値の影響を受けやすいか否かです。
よく年収や貯蓄額の例が挙げられますが、
300万円9人の中に1000万の1人が加わると平均が370万に引き上げられてしまいます。
そのため値の偏っているデータの日本語として「平均的」な数値を求めるには
平均的よりも中央値が向いています。
デメリット
人にとってもコンピュータにとっても、平均より計算の手間が大きいです。
(個人での利用範囲ではコンピュータで計算が厳しいことは少ないでしょうが)
更に例9と10のように本当に中央のない両極端なデータとは相性が悪く
無条件に「平均的」な値だと認識しまうと支障がある場合があります。
(平均値でもそれは同様ですが)
データの性質を把握する
計算に支障がなければ平均値と中央値に加えて
作って比較するとデータの性質が把握しやすくなります。
(10件くらいのデータであればそこまでしなくても把握できますが)
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中央値(MEDIAN関数)の方が使い勝手が良いですが
異常値のボーダーラインを適切に決められるなら候補になります。