Excel 標準偏差を取得(STDEV.P関数)

2019年6月15日

概要

標準偏差とはデータの散らばり具合を示す数値です。

その基本的な用法と取得方法を紹介します。

標準偏差の関数には二つありますが、

今回は全数検査のSTDEV.P関数を用います。

(STDEV.S関数は抜き取り検査)

仕様

関数の使用方法はSUM関数など

基本的な集計関数と変わりありません。

STDEV.P関数(数値)

<数値>
標準偏差を取得するセル範囲を指定します。

標準偏差の値

標準偏差は数式や文章での説明では

イメージが掴み辛い方が多いと

思われるので単純な例を示します。

8行目に縦に5セル並んだデータがあり

値はそれぞれ違いますが、

平均は50で共通しています。

そのデータの平均、最大、最小、

標準偏差を取得しています。

標準偏差の単純な例

まずC8~10は全ての値が50です。

全てが平均と同一の値の場合、

標準偏差は0、バラつきなしとなります。

D8~10は48~52の値になっており、

平均値より少し離れた値が出てくるため

標準偏差が1.41となっています。

そしてE、Fは更にバラつきが大きくなります。

活用例(データの性質を把握・数値予測のための参考)

統計学なにそれ美味しいの?な

私でも扱える単純な方法だと

主にデータの性質を把握したり、

「1月と2月」や、「月曜日と火曜日」のような

複数系列の比較で用います。

月曜日と火曜日の来客件数の比較の例

この例だと月曜日と火曜日の来客件数に

平均と標準偏差を出しています。

結果の比較すると月曜日の方がバラつきが多く、

火曜日は少ないことが分かります。

この程度の数量だとざっくり感覚で

分かるかもしれませんが、

数量が多くなるとそうはいきません。

また定量比較可能なところも大きいです。

(本格的になるともっと色々やりますが)

また標準偏差と平均があると

未来の来客数を見積もる目安となります。

  • 平均-(標準偏差×1)から平均+(標準偏差×1)となる確率が約68%
  • 平均-(標準偏差×2)から平均+(標準偏差×2)となる確率が約95%
  • それ以外が約5%(突き詰めるともっと細かいですが)

ざっくり計算でこのような感じです。

月曜日14~37の間となる確率が約68%
2~48の間となる確率が約95%
火曜日21~29となる確率が約68%
17~33となる確率が約95%

正規分布という人間、自然、社会は

そういう風になりやすいというモデルがあり

それと同様と仮定しているだけで、

実際にそうなるかは別ですが、

何も基準なしに考えるよりは有意義です。

この標準偏差に更に最大値(MAX関数)、

最小値(MIN関数)、中央値(MEDIAN関数)、

場合によって最頻値やヒストグラムを併用すると

よりデータの性質が見えてきます。

最大、最小、中央を追加した例

これ以降どうするかは、より高度な手法を使うか

「経験と勘と度胸」になってしまいますが

結局、このあたりの算出値は

「過去の傾向としてそうなりやすかった」だけで

ずっとそうだと決まるわけでないため

未来を予知できるわけではありません。

天気、気温、社会情勢などなど

様々な変動要素があります。

しかし平均値だけで考えるよりは

論理的な判断材料となることは

間違いありません。

サンプルファイル

関連項目

偏差値を取得する方法

セルの数値の大きさを表すデータバーの設定方法

最大値と最小値と平均値を出す関数

関数の記事一覧