Excel テーブルの特徴と使い方
帳簿や名簿、台帳のような管理表はテーブルに変換すると便利になります。
この記事では使い方とメリットを紹介します。
テーブルの設定方法
テーブル変換したいセルを選択し「ホーム」、
「テーブルとして書式設定」から好きな配色を選択します。
この配色は後からでも変更可能です。
![「テーブルとして書式設定」で配色を選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-9.png)
自動的にセル範囲が設定されるため必要があれば調整した上で「OK」をクリックします。
![テーブルの範囲設定](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-7.png)
配色が変更されてフィルターが設定されるとテーブルに変換されます。
![テーブル設定完了](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-8.png)
テーブル変換したセルを選択すると「デザイン」がメニューに表示されます。
その左端にテーブル名があり、初期状態では「テーブル〇」となります。
これはテーブルの外から参照する際の名称です。
ここでは「売上一覧」に変更しておきます。
![デザインからテーブル名を変更](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-16.png)
デザインメニューの項目
![デザインメニュー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-45-1024x109.png)
テーブルのセルを選択している時にメニューに表示されるデザインの各項目について解説します。
プロパティ
![デザインのプロパティ](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-23.png)
テーブル名
テーブルの外からテーブル内の項目を参照する際の名称を指定します。
詳細は後述の構造化参照にて説明します。
テーブルのサイズ変更
テーブルのセル範囲を変更できます。
![テーブルのサイズ変更](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-24.png)
ツール
![ツール](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-25.png)
ピボットテーブルで集計
テーブルのデータを元にピボットテーブルを作成します。
重複の削除
同一のデータの行を1つにまとめます。
![重複の削除](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-26.png)
範囲に変換
テーブル化を解除し普通のセル範囲に戻します。
スライサーの挿入
列を指定し、ボタン式のフィルタを表示します。
![スライサー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-27.png)
このように指定されている物のみ表示されます。
![スライサーでフィルタリングされた結果](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-28.png)
テーブル スタイルのオプション
![テーブル スタイルのオプション](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-36.png)
見出し行
チェックを外すと見出し行が見えなくなります。
見えなくなるだけで項目名の定義がなくなるわけではありません。
![見出し行あり](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-37.png)
![見出し行なし](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-38.png)
集計行
チェックすると末尾に集計行を追加します。
集計行の詳細は後述します。
縞模様(行・列)
1行・1列おきの背景色の有無を指定します。
![縞模様なし](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-39.png)
![縞模様(行)](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-40.png)
![縞模様(列)](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-41.png)
![縞模様(行・列)](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-42.png)
最初・最後の列
それぞれチェックを入れると特有の書式が適用されます。
![最初・最後の列](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-43.png)
テーブル スタイル
![テーブル スタイル](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-44.png)
テーブル全体の配色を変更できます。
テーブル特有の機能
集計行
テーブルセルを右クリックすると
メニューに「テーブル」が追加されています。
集計行を選択すると末尾に集計行が追加されます。
![右クリックメニューの「テーブル」から「集計行」を選択](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-18.png)
![末尾に集計行が追加](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-19.png)
この集計行は初期状態では合計ですが
平均や個数など他の集計方法に変更可能です。
![集計行の集計方法の変更](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-20.png)
なおこの集計行はSUBTOTAL関数なため
フィルタで非表示となっている値は含みません。
![フィルタで非表示となっている値があるときの集計行](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-21.png)
構造化参照
「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックすると構造化参照が機能し、
数式をセル番地でなく項目(フィールド)名で設定することが可能になります。
数式はこのようになります。
=テーブル名[@フィールド名]
同一テーブル内に数式を作成する場合、テーブル名は省略可能です。
同一テーブル内での指定
通常通りマウスで指定するとこのように構造化参照となります。
![テーブルに構造化参照で小計の数式を作成](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-14.png)
このようにアルファベット連番の列でなく
意味のある項目名で数式を指定するため
後から数式を見たときに意味が判りやすくなります。
また表の列追加にも強いシートになります。
更に、一つ数式を作成すれば全ての行に
自動適用されるのもテーブルの利点です。
![テーブルでは一つの行に数式を設定すれば全行に反映される](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-15.png)
テーブル外からの指定
総計欄にSUM関数を作成します。
小計の全行を選択すると自動で構造化参照になります。
![](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-17.png)
このように行数を指定しないため、
表に行を追加した際に関数の範囲を広げ忘れてしまい
関数の結果から外れてしまうことがなくなり安全なシートが作成できます。
右クリックメニュー
テーブル変換したセルを右クリックすると特有のメニュー項目が表示されます。
挿入時に書式や数式を引き継いでくれるなど
どれも通常のセル操作を利用するより効率的な操作になります。
![挿入メニュー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-46.png)
![削除メニュー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-47.png)
![選択メニュー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/04/image-48.png)
行・列の移動
テーブルの行または列を選択し、ドラッグする場合の挙動が変わります。
通常であればShiftキーを押したうえでのドラッグが移動になりますが、
(Shiftキーなしでは置き換え)
テーブルの行・列を選択している場合はShiftキーなしで移動になります。
Excelを効率的に習得したい方へ
当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを
買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。
![](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2021/12/Excel-640x1024.jpg)
Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で
(実際のページ数はデバイスで変わります)
基本的な使い方、関数の解説(140種類)、
頻出テクニックと実用例(109種類)、
XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。
体系的に学びたい方は是非ご検討ください。
アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。
なお購入後に最新版をダウンロードするには
Amazonへの問い合わせが必要です。
関連記事
基本的なピボットテーブルの作成方法
データ入力規則の使い方と特徴
フィルター機能の特徴と使い方
テーブル機能の一部となっているフィルターの詳細