Excel 各種判定関数(IS系)※エラー判定以外
セルの内容がどのような状態かを判定するIS系関数の仕様と結果の例を紹介します。
なお当記事ではエラー判定関数は対象外です。
仕様
全関数、下記のような仕様です。
数式
=IS〇〇〇(判定対象)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
判定対象 | 省略不可 | 判定する値を指定。 |
一覧
関数名 | TRUEとなる条件 |
---|---|
ISBLANK | 空白の場合 |
ISFORMULA | 数式を含む場合 |
ISREF | セル参照として有効な場合 |
ISTEXT | 文字列の場合 |
ISNONTEXT | 文字列以外の場合(空白を含む) |
ISLOGICAL | 論理値の場合 |
ISNUMBER | 数値の場合 |
ISODD | 奇数の場合 |
ISEVEN | 偶数の場合 |
結果の例
セルの状態判定
ISBLANK関数
判定対象セルに何も入力されていない場合、TRUEを返します。
="" のように数式で空白文字を指定している場合はFALSEとなります。
ISFORMULA関数
判定対象セルが数式の場合、TRUEを返します。
ISREF関数
判定対象がセル参照として有効な場合、TRUEを返します。
セル番地やデータ範囲として有効な指定の場合、TRUEを返します。



他のIS系関数の場合、判定対象のセル内容を判定しますが
ISREF関数の場合、判定対象の参照自体を判定して結果を返します。
他のIS系関数と同様の感覚で判定したセルを指定してしまうと
それ自体が参照と判断されます。

そのセルの内容を判定対象としたい場合はINDIRECT関数を組み合わせる必要があります。
(文字列をセル参照に変換しているので厳密には挙動が変わっていますが)



セルのデータ種類(型)判定
ISTEXT関数
判定対象が文字列の場合、TRUEを返します。
空白セルはFALSEですが、空文字はTRUEとなります。
判定対象 | 結果 |
---|---|
文字列 | TRUE |
数値 | FALSE |
数式の結果 | 結果が数値がそれ以外かで変動 |
日付 | FALSE |
'1 | TRUE |
="1" | TRUE |
セルに入力なし | FALSE(空白セルで文字でない) |
' | TRUE(空文字扱い) |
"" | TRUE(空文字扱い) |
ISNONTEXT関数
ISTEXT関数の逆の結果を返します。
ISLOGICAL関数
判定対象がTRUEやFALSEのような論理値である場合TRUEを返します。
文字列の"TRUE"や"FALSE"はFALSEを返します。
ISNUMBER関数
判定対象が数値の場合、TRUEを返す関数です。
判定対象 | 結果 |
---|---|
数値 | TRUE |
文字列 | FALSE |
空白セル | FALSE |
'1 | FALSE |
="1" | FALSE |
数式の結果 | 結果が数値であればTRUE |
数値の内容判定
ISODD関数とISEVEN関数
ISODD関数は奇数の場合に、ISEVEN関数は偶数の場合にTRUEを返します。
各判定対象に対してこのように動作します。
ISNUMBER関数と違い、数値と見なせる文字列は数値として扱います。
判定対象 | 挙動 |
---|---|
数値 | 通常の奇遇判定 |
空白セル | 0(偶数)として判定 |
数式で空白(=""など) | エラー判定 |
文字列として数字(先頭に'など) | 数値として扱える文字は数値と見なして判定 |
全角文字として数字 | 数値として扱える文字は数値と見なして判定 |
ゼロ埋め数字 | 数値として扱える文字は数値と見なして判定 |
小数 | 小数点以下を切り捨てて判定 |
計算式 | 数式の結果を判定 |
漢数字 | 漢数字は文字扱いでエラー判定 |
実行結果例です。E列にISODD関数、
F列にISEVEN関数を置きC列を判定対象として指定しています。

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