Excel セル内改行の挿入・削除・置換の方法

2023年1月23日

English version.

メモ帳などではEnterキーで改行できますが、ExcelのEnterキーはセルの入力確定と移動です。

この記事では、一つのセル内に改行を記述したい場合の入力方法を紹介します。

手順

通常セル

挿入

改行したい位置で[Alt]キーを押しながら[Enter]キーを押すとセル内改行が挿入されます。

削除

メモ帳などのテキストエディタと同様に

[BackSpace]キーや[Delete]キーで削除することが可能です。

検索・置換

[Ctrl]キーを押しながら[J]キーでセル内改行が一つ、入ります。

目には見えませんがセル内改行が「検索する文字列」の中に入っています。

「検索と置換」ウインドウ。「検索する文字列」の中にセル内改行が入っている状態

キーを押した数だけ改行が続くため複数回押してしまうと

セル内改行一つだけの場所が検索にかからなくなります。

連続する改行を検索したい場合は、その数だけキーを押して検索します。

数式セル

挿入

数式の場合、CHAR(10)がセル内改行として扱われます。

CHAR(10)でセル内改行を挿入した例

削除

CHAR(10)を数式から削除します。

検索置換

CHAR関数による改行は[Ctrl]キーと[J]キーでは検索対象に合致しません。

「検索する文字列」にCHAR(10)を指定します。

「検索と置換」ウインドウ。「検索する文字列」の中にセル内改行が入っている状態

関数を使用した削除(通常・数式共通)

CLEAN関数

CLEAN関数はセル内改行以外にも印刷できない文字を削除する関数です。

改行以外も削除される場合がありますが問題が発生することは少ないでしょう。

CLEAN関数による削除

SUBSTITUTE関数

SUBSTITUTE関数はセル内改行のみを削除したい場合に使用します。

[Alt]キーと[Enter]キーでの改行も削除されます。

折り返し設定の確認

「折り返して全体を表示する」設定にチェックされていないと改行が反映されません。

セル内改行を入れると自動的にこの設定になりますが、

入れても反映されない場合は確認してみましょう。

書式設定ウインドウで「折り返して全体を表示する」設定

「ホーム」からも確認および変更可能です。

メニューの書式設定ウインドウで「折り返して全体を表示する」設定

「縮小して全体を表示する」になっている場合は「折り返して全体を表示する」に変わります。

Excel完全マスター: 関数・テクニック・新機能を網羅した決定版ガイド

本書は、Excelの基礎から応用まで、包括的に学べるガイドブックです。当サイトの豊富な情報を、電子書籍向けに最適化し、読みやすく再構成しました。

【本書の特徴】

  • 情報量:Word-A4サイズ換算で1,400ページ相当
  • 基本操作から高度なテクニックまで、段階的に学習可能
  • 140種類の関数を詳細に解説
  • 109種類の実用的なテクニックと具体例を紹介
  • 最新機能(XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピル等)を徹底解説

【対象読者】

  • Excel初心者からプロフェッショナルまで
  • 体系的にExcelスキルを向上させたい方
  • 業務効率化を目指すビジネスパーソン
  • データ分析や可視化のスキルを磨きたい方

【本書の強み】

  • 実務に即した例題と解説
  • 視覚的な図表やスクリーンショットで理解を促進
  • 最新のExcelバージョンに対応した内容
  • 著者の長年の経験に基づく、実践的なTipsを多数収録

【更新とサポート】

  • 常に最新の情報を反映するため、定期的に内容を更新
  • 最新版の入手方法:Amazonカスタマーサポートへお問い合わせください

【入手方法】

  • 買い切り:950円
  • Kindle Unlimited:読み放題プランで利用可能

Excelマスターを目指す方、業務効率を劇的に向上させたい方に、自信を持っておすすめできる一冊です。この1冊で、Excelの可能性を最大限に引き出す力が身につきます。

関連記事

セル内改行をFIND関数で検索する方法

初心者向け記事一覧

セルの検索と置換