Excel 文字列で入力された数値や日時を数値(日時のシリアル値)データに変換(VALUE関数)

2023年5月8日

English version.

VALUE関数は文字列で入力された数字や日付を数値や日時のシリアル値に変換します。

数値から文字列に変換するTEXT関数の逆の機能です。

他のアプリケーションから取り込んだ文字列状態のデータや

文字列操作関数で取得したデータを変換して四則演算などの数式に

組み込めるようにするために利用します。

仕様

=VALUE(文字列)
引数省略時の値説明
文字列省略不可数値(日時のシリアル値)に変換したい文字列を指定。
引数の詳細

使用例

変換できない文字列が指定されると#VALUEエラーとなります。

全角、半角、通貨と幅広く対応します。

和暦にも対応しますが「元年」は「1年」とする必要があります。

VALUE関数の結果一覧

スピルを利用する方法とメリット

Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。

これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。

スピルの利用には引数を複数セルの範囲で指定します。

スピルでVALUE関数を記述する例(D3セル)
スピルでVALUE関数を記述する例(C3セル)

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、

引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

C3に指定したVALUE関数がC12まで自動拡大
C3に指定したVALUE関数がC12まで自動拡大

スピルを利用することで今回の例では、

C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)

以下のメリットがあります。

  • 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
  • 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
  • 絶対参照が不要
  • 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。

Excelを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方、関数の解説(140種類)、

頻出テクニックと実用例(109種類)、

XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事

類似機能:文字列からの変換関数

基本的にはVALUE関数を使用すればよいですが言語圏が異なるデータの場合や

日付、時刻のみを切り出したい場合は以下の関数が適しています。

様々な言語圏の数字表記(小数点やカンマ)の文字列を数値に変換(NUMBERVALUE関数)

文字列の日付をシリアル値に変換(DATEVALUE関数)

文字列の時刻をシリアル値に変換(TIMEVALUE関数)

活用例

VLOOKUP関数で頻繁に発生する問題と対処法

関数の仕様と使い方の記事一覧

Power Automate Desktop

「テキストをdatetime に変換」アクション