Power Automate Desktop 標準偏差を取得する方法

2023年5月17日

English version.

Power Automate Desktopで標準偏差を取得する方法を紹介します。

手順

Robin言語(コピー&ペースト用)

SET NumList TO [5, 10, 30, 100]
Excel.LaunchExcel.LaunchUnderExistingProcess Visible: False Instance=> ExcelInstance
SET RowCounter TO 1
LOOP FOREACH CurrentItem IN NumList
    Excel.WriteToExcel.WriteCell Instance: ExcelInstance Value: CurrentItem Column: 1 Row: RowCounter
    Variables.IncreaseVariable Value: RowCounter IncrementValue: 1
END
Excel.WriteToExcel.WriteCell Instance: ExcelInstance Value: '=STDEV.P(A1:A' + NumList.Count + ')' Column: 2 Row: 1
Excel.ReadFromExcel.ReadCell Instance: ExcelInstance StartColumn: 2 StartRow: 1 ReadAsText: False CellValue=> ExcelData
Excel.CloseExcel.Close Instance: ExcelInstance

フロー作成

Power Automate Desktopだけでは手間がかかるためExcelシートを活用します。

フロー全体図

標準偏差を算出したい数値のリストを用意します。

Excelの起動」を設置して「空のドキュメントを使用」で空ブックを作ります。

変数の設定」を設置してRowCounterを作成し、初期値を1に設定します。

次に「For each」でリスト変数をループさせます。

(反復処理を行う値にリスト変数を指定)

For each」の中に「Excel ワークシートに書き込み」を1つ設置します。

項目設定値
書き込む値%CurrentItem%
書き込みモード指定したセル上
1
%RowCounter%

続いて「For each」の中に「変数を大きくする」を設置してRowCounterを1ずつカウントアップします。

For each」 の外に「Excel ワークシートに書き込み」を設置します。

書き込む値はExcelで標準偏差を取得するSTDEV.P関数の数式です。

(抜き取り検査の場合はSTDEV.S関数)

項目設定値
書き込む値%'=STDEV.P(A1:A' + NumList.Count + ')'%
書き込みモード指定したセル上
2
1

この数式の結果を「Excel ワークシートから読み取り」で取得すると

標準偏差を変数に取り込むことができます。

項目設定値
取得単一セルの値
先頭列2
先頭行1

最後に「Excelを閉じる」でブックを閉じます。保存の必要は基本的にありません。

このフローを実行すると「Excel ワークシートから読み取り」の

生成された変数(初期設定では変数名ExcelData)に標準偏差が格納されます。

例として%[5, 10, 30, 100]%を対象に実行すると次のような結果になります。

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