Excel 比較して結果を変える(IF関数)

2024年3月26日

English version.

IF関数は比較の条件を指定して、数式の結果を変える関数です。

XLOOKUP(VLOOKUP)関数と共に、Excelの使い道を多いに広げてくれる関数です。

他の関数と組み合わせると大きい力を発揮する関数ですが、

ひとまずは基本的な使い方を覚えて活用できる場所を探すことが上達の近道です。

仕様

=IF(論理式,値が真の場合,値が偽の場合)
引数省略時の値説明
論理式省略不可比較演算子などを利用して判定条件を指定。
値が真の場合省略不可論理式が正しい(TRUE)場合の結果を指定。
値が偽の場合省略不可論理式が間違っている(FALSE)場合の結果を指定。
各引数の詳細

利用例

受験者毎に点数を入れると合格か不合格か表示します。

$C$2は固定の70を入れてもよいですが、合格ラインが70点から変わることがある場合、

セル参照($で絶対参照)にしておくと変わった時、式を変更する手間がありません。

IF関数の基本的な利用例
IF関数の基本的な利用例

スピルを利用する方法とメリット

Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。

これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。

スピルの利用には引数1の論理式を複数セルの範囲で指定します。

スピルでIF関数を記述する例
スピルでIF関数を記述する例

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、

引数1で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

D5に指定したIF関数がD7まで自動拡大
D5に指定したIF関数がD7まで自動拡大

スピルを利用することで今回の例では、

D5セルに入力するだけでよいため(D6以降にコピーペーストが不要)

以下のメリットがあります。

  • 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
  • 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
  • 絶対参照が不要
  • 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。

IF関数の活用例

Excelを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方、関数の解説(140種類)、

頻出テクニックと実用例(109種類)、

XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事

活用例

セルのテキストをN文字毎に抽出する数式

COUNTIF関数と組み合わせて存在チェックを行う例

VLOOKUP関数で空白の検索結果を0ではなく、空白のままで取得する方法

プルダウンで先頭の候補に空白を入れる方法

期限が近付いたら通知してくれるリマインダーを作成する方法

増減率(増加率、伸び率、変化率)を取得する方法

1行おきに合計する方法

関数の仕様と使い方の記事一覧