Excel 数値以外も含めた平均を取得(AVERAGEA関数)
AVERAGEA関数は指定したセル範囲内の数値の平均値を取得する関数です。
一定のルールで数値以外を含めて計算するAVERAGE関数の派生関数です。
この記事ではAVERAGEA関数の仕様と
AVERAGE関数との相違点、使用例を紹介します。
仕様
=AVERAGEA(数値1~255)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値1~255 | 省略不可 | 平均を求める数値を指定。 |
使用例
基本的にはセル範囲を指定して使用します。
数値以外が混ざっている場合
アルファベットなど数値以外が混ざっている場合、
数値以外は0として平均されます。
この例ではAVERAGE関数と、このような相違があります。
関数 | 動作 |
---|---|
AVERAGE関数 | Aが無視して計算し2.5 |
AVERAGEA関数 | Aを0として計算し2.0 |
また半角文字の数字や全角文字の数字もアルファベット同様に0として計算します。
0と空白セルと空白文字列
0は平均値の計算に含まれますが、空白は無視されます。
下記の例では10÷5(空白を無視した5個)の計算になります。
このルールはAVERAGE関数と同一です。
だたしセルの中に=""など数式を入れていると見た目は同じ空白でも0として扱われます。
この動作はAVERAGE関数と相違します。
エラー値
エラーセルが混入するとAVERAGEA関数もエラーとなります。
この挙動はAVERAGE関数と同様です。
セル範囲以外を指定
関数の引数でセル範囲を結果として返すことも可能です。
その場合、平均値はその関数の結果から取られます。
関数 | 分類 | 説明 |
---|---|---|
TEXTSPLIT | 文字列操作 | 指定文字を基準にテキストをセルに分割 |
XLOOKUP | 検索/行列 | 検索値に一致するデータを検索 |
FILTER | 検索/行列 | 条件に一致するデータ一覧を取得 |
UNIQUE | 検索/行列 | 指定セル範囲のデータ重複を削除 |
SEQUENCE | 検索/行列 | 連番を複数セルに自動作成 |
SORT | 検索/行列 | セル範囲を指定列で並び替える |
SORTBY | 検索/行列 | セル範囲を複数の基準列を指定して並び替える |
DROP | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定数の行・列を削除 |
TAKE | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定数の行・列を取得 |
TOCOL | 検索/行列 | 指定セル範囲を1列に並べる |
TOROW | 検索/行列 | 指定セル範囲を1行に並べる |
EXPAND | 検索/行列 | 指定セル範囲を拡張 |
CHOOSEROWS | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定位置の行を取得 |
CHOOSECOLS | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定位置の列を取得 |
WRAPROWS | 検索/行列 | 1列または1行のセル範囲を、指定の行数で並び替える |
WRAPCOLS | 検索/行列 | 1列または1行のセル範囲を、指定の列数で並び替える |
VSTACK | 検索/行列 | 複数のセル範囲を行方向に結合 |
HSTACK | 検索/行列 | 複数のセル範囲を列方向に結合 |
TRANSPOSE | 検索/行列 | 指定セル範囲の行・列を入れ替えたセル範囲を作成 |
配列で指定することも可能です。
=AVERAGEA({5,2,10,1,-8})
単純にカンマ区切りで複数の値も指定可能です。
=AVERAGEA(5,2,10,1,-8)
カンマで区切って、複数のセルを指定することも可能です。
=AVERAGEA(C1:C3,F2:G2)
スピル
=BYROW(A1:C3,LAMBDA(r,AVERAGEA(r)))
=BYCOL(A1:C3,LAMBDA(c,AVERAGEA(c)))
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