Excel VLOOKUP関数で最後の値を取得(後ろから検索)する方法
VLOOKUP関数の検索条件に合致する結果が複数ある場合は、最初に一致する結果が表示されます。
この記事では最初でなく最後に一致する結果を取得する方法を紹介します。
手順
下記のサンプルで説明します。
D列とE列が検索される表で、H列がVLOOKUP関数の列です。
通常のVLOOKUP関数の使用では検索値に1を指定すると
最初に合致する「織田」、2は「伊達」、3は「毛利」になります。
COUNTIFS関数の列を追加します。
COUNTIF関数を使い慣れていれば、そちらを使っても構いませんが
MAXIFS関数、MINIFS関数のみ追加されているため(Sなしはオミット)
MAXIFS関数、MINIFS関数を使うと混乱がありません。(実用上はどちらでもよいです)
関数はこのように記述します。
COUNTIFS(検索する範囲を相対指定,検索値)
検索条件範囲(引数1)にVLOOKUP関数の範囲と
同じものを指定しますが絶対参照$を付けずに相対指定にします。
すると最後に登場した№が1になります。
次にIF関数の列を追加します。(D列)
=IF(COUNTIFS関数のセル=1,検索値のセル,"")
COUNTIFS関数の結果が1の場合のみ№を表示し、それ以外は空白にします。
すると同一№中で最後に登場する物のみIF関数の結果として表示されます。
このIF関数の列を検索対象にしてVLOOKUP関数を作成すれば完成です。(J8~L11セル)
この記事では説明のためIF関数とCOUNTIFS関数のセルを分けましたが
実用の際は一つのセルにしても構いません。
IF(COUNTIFS(検索する範囲を相対指定,検索値)=1,検索値のセル,"")
XLOOKUP関数の場合
XLOOKUP関数の場合は引数:検索モードで最初か最後かを取得かを指定可能です。
IF関数とCOUNTIFS関数を使わずにXLOOKUP関数単体で実現できるため非常に便利になっています。
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