Power Automate 「新しいイベントが作成されたとき(Office 365 Outlook)」トリガー
「新しいイベントが作成されたとき(Office 365 Outlook)」トリガーは、
Office 365 Outlookの予定表にイベント(予定)が新規登録された時に
自動化したクラウド フローを起動するトリガーで、
追加されたイベントの情報を通知メールで送信したり、
ファイルに記録するなどの利用方法が考えられます。
なお追加、更新、削除全てに起動するトリガーがありますが、
機能の違いはないので一つのフローで管理したいか、
操作でフローを別にしたいかで使い分けると良いでしょう。
この記事では、その使い方を紹介します。
利用方法
Power Automateにアクセスし「作成」より「自動化したクラウド フロー」を選択します。
「フロー名」に任意の名前を指定し、
「新しいイベントが作成されたとき(Office 365 Outlook)」を選択します。
両方を指定すると「作成」の色が変わるのでクリックします。
フローが表示されるので「新しいイベントが作成されたとき」の
詳細オプションをクリックしてフローを起動する予定表を選択します。
なお、PowerAutomateでOffice 365 Outlookアカウントを利用したことがない場合は
フローの前にログイン設定を入力する画面が入ります。
後続のステップでアクションを指定すれば
予定を追加した際に特定の処理を行うようになります。
追加とトリガーには長い時で5分ほどタイムラグがあります。
注意点
PowerAutomateのアクションで作成した場合にもトリガーが起動するので
組み方によってはトリガーが起動し続けることになります。
そのため、トリガーの中で予定の操作をしないようにするか、トリガーの条件設定で制御する必要があります。
動的なコンテンツ
その後のステップで利用可能な動的なコンテンツは以下の通りです。
追加された予定の内容を取得できます。
項目 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
予定表 ID | 文字列 | イベントの識別子です。 他のアクションの利用に必要です。 |
件名 | 文字列 | 予定のタイトルを取得します。 |
開始時刻 | 文字列(日時) | 予定の開始日時を取得します。 協定世界時のため日本の時刻への調整が必要です。 |
終了時刻 | 文字列(日時) | 予定の終了日時を取得します。 協定世界時のため日本の時刻への調整が必要です。 |
タイムゾーン | 文字列 | 予定の設定タイムゾーンを取得します。 |
必須出席者 | 文字列 | 自分以外の必須出席者のメールアドレスを取得します。 |
任意出席者 | 文字列 | 任意出席者のメールアドレスを取得します。 |
リソース出席者 | 文字列 | 会議室のメールアドレスを取得します。 |
本文 | 文字列 | 予定の本文を取得します。 |
場所 | 文字列 | メールアドレス以外の任意形式の場所を取得します。 |
重要度 | 文字列 | 重要度を取得します。 ・low…低 ・normal…標準 ・high…高 |
終日イベントですか? | ブール | ・True…終日イベントである ・False…終日イベントではない |
繰り返し | 文字列 | 繰り返す頻度を取得します。 ・none…繰り返しなし。 ・daily…毎日 ・weekly…毎週 ・monthly…毎月 ・yearly…毎年 |
繰り返しの終了日 | 文字列(日時) | 繰り返しの終了日を文字列(日付)で取得します。 2020年9月15日の場合は以下のように取得します。 2020-09-15 |
発生回数 | 整数 | 繰り返す回数を取得します。 |
アラーム | 整数 | 開始の何分前に通知するかを取得します。 |
リマインダーをオンにする | ブール | ・True…通知を実施する ・False…通知を実施しない |
表示方法 | 文字列 | 予定の表示を取得します。 ・free…空き時間 ・tentative…仮の予定 ・busy…予定あり ・oof…退席中 ・workingElsewhere…他の場所で勤務中 ・unknown…非公開 ※自分の予定表の場合、非公開にはなりません。 |
応答の要求 | ブール | イベントが承認または拒否されたときに 応答を希望するかを取得します。 ・True…希望する ・False…希望しない |
Power Automateを効率的に習得したい方へ
当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを
買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。
Word-A4サイズ:1500ページの情報量で
(実際のページ数はデバイスで変わります)
基本的な使い方から各トリガー/アクションの詳細な使い方、
頻出テクニック、実用例を紹介。(目次)
体系的に学びたい方は是非ご検討ください。
アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。(更新履歴)
なお購入後に最新版をダウンロードするには
Amazonへの問い合わせが必要です。