Power Automate Desktop 「Excel ワークシートのセルをフィルター処理する」アクション
指定した範囲やテーブルにフィルターをかけるアクションです。
既にフィルターされている場合は次のような挙動になります。
- 対象範囲が以前のフィルターが適用された範囲と同じ場合は、すべてのフィルターが適用されます。
- 対象範囲が以前のフィルターが適用された範囲と同じでない場合は、以前のフィルターはクリアされ、最新のフィルターのみが適用されます。
- 対象範囲がテーブルの場合、すべてのフィルターが適用されます。
このアクションは2024年5月のアップデートで追加されました。
利用方法
まず「Excelの起動」か「実行中のExcelを添付」を設置して対象のExcelファイルを指定し
「アクション」の「Excel」より「Excel ワークシートのセルをフィルター処理する」をドラッグします。
編集した内容を保存したい場合は読み取り専用でない設定で開く必要があります。
パラメータの設定画面が表示されるので値を指定します。
編集した内容は、そのままではファイルに反映されないため編集後の内容を残す場合は、
最後に「Excel を保存」や「Excelを閉じる」を利用して保存する必要があります。
パラメータ
Excel インスタンス
対象のExcelファイルを「Excelの起動」か「実行中のExcelを添付」で
生成された変数を指定します。
次の列をフィルター処理する
フィルター対象範囲の指定方法を選択します。
- アクティブなシート
- テーブル
- 範囲
アクティブなシート
アクティブなシート全体を対象にします。
追加で指定するパラメーターはありません。
対象のシートを設定したい場合は、先に「アクティブなExcelワークシートの設定」を設置します。
テーブル
対象のテーブル名を指定します。
範囲
範囲の指定方法が「名前付きセル」か「指定された範囲」を選択します。
「名前付きセル」はセル範囲名、「指定された範囲」は列数と行数です。
名前付きセル
「セルの名前」にセル範囲名を指定します。
指定された範囲
対象を、先頭列/先頭行/最終列/最終行で指定します。
先頭行と先頭列は1の連番です。
フィルター処理する列
「次の列をフィルター処理する」が「アクティブなシート」か「範囲」の場合は、先頭列を1とした連番で指定します。
「次の列をフィルター処理する」が「テーブル」の場合は、列名で指定します。
適用するフィルター
「編集」ボタンをクリックして「適用するフィルター」ウインドウを開きます。
+をクリックしてルールを追加します。ルールは1つ以上必要です。
「詳細」のON/OFFを設定します。次のような違いがあります。
- | ON | OFF |
---|---|---|
ルールの数 | 2個まで | 複数 |
ルールの種類 | 「AND」または「OR」 | 「OR」のみ |
条件の種類 | 範囲条件が可能 | 「と等しい(=)」のみ |
OFFは、複数の固定値を対象とする場合に有効です。
下の例では「A」と「C」と「E」が非表示になります。
ONは値の範囲を指定したい場合に有効です。
下の例では「1以上、100以下」が非表示になります。
ルール
「OR」は、ルールを何れかに合致する行が非表示になります。
「AND」は、全てのルールに合致する行が非表示になります。
「詳細」がOFFの場合は、「OR」のみです。
条件付き
以下から選択します。
- と等しい(=)
- と等しくない(<>)
- より大きい(>)
- 以上である(>=)
- より小さい(<)
- 以下である(<=)
- 次を含む
- 次を含まない
- 空である
- 空ではない
- 先頭
- 次の値で始まらない
- 末尾
- 次の値で終わらない
「詳細」がOFFの場合は、「と等しい(=)」のみです。
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