Excel 基準セルからの距離、高さと幅を指定してセルの内容を取得(OFFSET関数)
OFFSET関数はセル指定を行う関数です。
基準セルより何行、何列離れたセルのどれだけの幅・高さかを引数として指定します。
単独セルの値を返すこともセル範囲を返すことも可能です。
仕様
=OFFSET(参照,行数,列数,高さ,幅)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
参照 | 省略不可 | 基準となるセル範囲を指定。 |
行数 | 省略不可 | 参照から移動する行数を指定。 |
列数 | 省略不可 | 参照から移動する列数を指定。 |
高さ | 参照のセル範囲と同行数 | 結果の行数を指定。 |
幅 | 参照のセル範囲と同列数 | 結果の列数を指定。 |
高さと幅を1とした場合、単独セルとなり値をそのまま表示できます。
高さか幅を2以上にするとセル範囲となり
他の関数に組み込んでいない場合、スピルになります。
使用例
基準セル(参照)を背景黄色としています。
単独セルを取得する例
行数と列数を両方とも0にすると結果が基準セルとなり、例では1が表示されます。
行数と列数を両方とも1にすると基準セルより
1列右、1行下の指定になり、この例では5が表示されます。
負の値を指定した場合、左上の指定となり、この例ではCが表示されます。
セル範囲を取得する例
基準セルから右1、下1に移動し、高さ2、幅2を指定しています。(背景色青の範囲)
この場合、セルが単独でないため表示が#VALUEエラーとなります。
(スピル未対応のバージョンの場合)
OFFSET関数の結果は他の関数に組み込むことが可能です。
先ほどの例をSUM関数の範囲として組み込むと
背景色青の範囲の合計である28が表示されました。
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