VLOOKUP関数は本来、一つのセル範囲を検索対象に指定して結果を取得する関数です。
そのため通常の使い方では複数シート、複数セル範囲を検索対象として指定出来ません。
ここでは複数シート、複数セル範囲の指定をする応用方法を紹介します。
XLOOKUP関数でも同様の方法で実現可能です。
サンプル表
このように三つの表に検索範囲が分かれた例で手順を記載します。



手順
検索対象とセルで指定する方法と指定しない方法が存在します。
検索対象を指定する方法
セルでシート(セル範囲)を指定します。

検索値が同じでもシートが異なると結果がこのように切り替わります。

実現にはVLOOKUP関数の範囲指定にINDIRECT関数を使用します。
それぞれセル範囲に名前を付けて、INDIRECT関数の引数にしても実現が可能です。
セルの行や列が変わる場合は特に効果的です。
数式は下記のようになります。
=VLOOKUP(C3,INDIRECT(C2&"!A:B"),2,FALSE)
=XLOOKUP(C3,INDIRECT(C2&"!A:A"),INDIRECT(C2&"!B:B"))


検索対象を指定せず、順番に検索する方法
IFERROR関数を使用し、検索対象の全シートを対象とする
VLOOKUP関数を順番に記述しています。
#N/AエラーしなければVLOOKUP関数の結果を返しますが
結果が見つからないと#N/Aエラーとなるため次のVLOOKUP関数を実行します。
複数の検索対象に存在する検索値を指定した場合、
書いた順番(マグロ→サバ→カツオ)で優先されます。
数式は下記のようになります。
=IFERROR(VLOOKUP(C2,マグロ!A:B,2,FALSE),IFERROR(VLOOKUP(C2,サバ!A:B,2,FALSE),VLOOKUP(C2,カツオ!A:B,2,FALSE)))
=IFERROR(XLOOKUP(C2,マグロ!A:A,マグロ!B:B),IFERROR(XLOOKUP(C2,サバ!A:A,サバ!B:B),XLOOKUP(C2,カツオ!A:A,カツオ!B:B)))


Excelを効果的に習得したい方へ
当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを
買い切り1,250円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で
(実際のページ数はデバイスで変わります)
基本的な使い方、関数の解説(140種類)、
頻出テクニックと実用例(109種類)、
XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。
体系的に学びたい方は是非ご検討ください。
アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。
なお購入後に最新版をダウンロードするには
Amazonへの問い合わせが必要です。