Excel 空白や論理値も含めて最大の値を取得(MAXA関数)
MAXA関数はMAX関数の仲間です。
MAX関数は数値しか含めませんが数値以外の値も一定のルールで含めます。
この記事ではその仕様と使用例を紹介します。
仕様
=MAX(数値1~255)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値1~255 | 省略不可 | 最大値を求める数値を指定。 |
数値以外のルール
値 | 結果 |
---|---|
文字列(空白文字列) | 0 |
空白セル | 無視 |
TRUE | 1 |
FALSE | 0 |
使用例
空白セルが含まれる例です。空白はMAX関数でもMAXA関数でも無視されます。
ただし数式や関数の結果、空白の文字列の場合は、文字列扱いされて0になります。


文字列が含まれる場合、MAX関数は無視しますが、MAXA関数では0として扱います。

MAX関数は論理値を無視しますが、MAXA関数ではTRUEが1、FALSEが0として扱われます。
論理値のみの列に対してMAXA関数を使用するとTRUEが1つでもあれば、結果が1になります。

MAX関数でもMAXA関数でもエラーが含まれるとエラーになります。

セル範囲以外を指定
関数の引数でセル範囲を結果として返すことも可能です。その場合、最大値はその関数の結果から取られます。

関数 | 分類 | 説明 |
---|---|---|
TEXTSPLIT | 文字列操作 | 指定文字を基準にテキストをセルに分割 |
XLOOKUP | 検索/行列 | 検索値に一致するデータを検索 |
FILTER | 検索/行列 | 条件に一致するデータ一覧を取得 |
UNIQUE | 検索/行列 | 指定セル範囲のデータ重複を削除 |
SEQUENCE | 検索/行列 | 連番を複数セルに自動作成 |
SORT | 検索/行列 | セル範囲を指定列で並び替える |
SORTBY | 検索/行列 | セル範囲を複数の基準列を指定して並び替える |
DROP | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定数の行・列を削除 |
TAKE | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定数の行・列を取得 |
TOCOL | 検索/行列 | 指定セル範囲を1列に並べる |
TOROW | 検索/行列 | 指定セル範囲を1行に並べる |
EXPAND | 検索/行列 | 指定セル範囲を拡張 |
CHOOSEROWS | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定位置の行を取得 |
CHOOSECOLS | 検索/行列 | 指定セル範囲から指定位置の列を取得 |
WRAPROWS | 検索/行列 | 1列または1行のセル範囲を、指定の行数で並び替える |
WRAPCOLS | 検索/行列 | 1列または1行のセル範囲を、指定の列数で並び替える |
VSTACK | 検索/行列 | 複数のセル範囲を行方向に結合 |
HSTACK | 検索/行列 | 複数のセル範囲を列方向に結合 |
配列で指定することも可能です。
=MAXA({-10,1,2,-5})

単純にカンマ区切りで複数の値も指定可能です。
=MAXA(-10,1,2,-5)

Excelを効率的に習得したい方へ
当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを
買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で
(実際のページ数はデバイスで変わります)
基本的な使い方、関数の解説(140種類)、
頻出テクニックと実用例(109種類)、
XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。
体系的に学びたい方は是非ご検討ください。
アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。
なお購入後に最新版をダウンロードするには
Amazonへの問い合わせが必要です。
関連記事
複数の値(セル範囲)の最大値/最小値
関数 | 重要度 | 説明 |
---|---|---|
MIN | 高 | 最小の数値を取得 |
MAX | 高 | 最大の数値を取得 |
MINA | 中 | 空白や論理値も含めて最小の値を取得 |
MAXA | 中 | 空白や論理値も含めて最大の値を取得 |
MINIFS | 高 | 複数の条件に一致するセルの中の最小値を取得 |
MAXIFS | 高 | 複数の条件に一致するセルの中の最大値を取得 |