Excel 空白や論理値も含めて最大の値を取得(MAXA関数)

2024年3月28日

English version.

MAXA関数はMAX関数の仲間です。

MAX関数は数値しか含めませんが数値以外の値も一定のルールで含めます。

この記事ではその仕様と使用例を紹介します。

仕様

=MAX(数値1~255)
引数省略時の値説明
数値1~255省略不可最大値を求める数値を指定。
引数の詳細

数値以外のルール

結果
文字列(空白文字列)0
空白セル無視
TRUE1
FALSE0

使用例

空白セルが含まれる例です。空白はMAX関数でもMAXA関数でも無視されます。

ただし数式や関数の結果、空白の文字列の場合は、文字列扱いされて0になります。

MAX関数とMAXA関数の比較:空白セル
MAX関数とMAXA関数の比較:数式の結果が空白のセル

文字列が含まれる場合、MAX関数は無視しますが、MAXA関数では0として扱います。

MAX関数は論理値を無視しますが、MAXA関数ではTRUEが1、FALSEが0として扱われます。

論理値のみの列に対してMAXA関数を使用するとTRUEが1つでもあれば、結果が1になります。

MAX関数でもMAXA関数でもエラーが含まれるとエラーになります。

セル範囲以外を指定

関数の引数でセル範囲を結果として返すことも可能です。その場合、最大値はその関数の結果から取られます。

関数分類説明
TEXTSPLIT文字列操作指定文字を基準にテキストをセルに分割
XLOOKUP検索/行列検索値に一致するデータを検索
FILTER検索/行列条件に一致するデータ一覧を取得
UNIQUE検索/行列指定セル範囲のデータ重複を削除
SEQUENCE検索/行列連番を複数セルに自動作成
SORT検索/行列セル範囲を指定列で並び替える
SORTBY検索/行列セル範囲を複数の基準列を指定して並び替える
DROP検索/行列指定セル範囲から指定数の行・列を削除
TAKE検索/行列指定セル範囲から指定数の行・列を取得
TOCOL検索/行列指定セル範囲を1列に並べる
TOROW検索/行列指定セル範囲を1行に並べる
EXPAND検索/行列指定セル範囲を拡張
CHOOSEROWS検索/行列指定セル範囲から指定位置の行を取得
CHOOSECOLS検索/行列指定セル範囲から指定位置の列を取得
WRAPROWS検索/行列1列または1行のセル範囲を、指定の行数で並び替える
WRAPCOLS検索/行列1列または1行のセル範囲を、指定の列数で並び替える
VSTACK検索/行列複数のセル範囲を行方向に結合
HSTACK検索/行列複数のセル範囲を列方向に結合
TRANSPOSE検索/行列指定セル範囲の行・列を入れ替えたセル範囲を作成

配列で指定することも可能です。

=MAXA({-10,1,2,-5})

単純にカンマ区切りで複数の値も指定可能です。

=MAXA(-10,1,2,-5)

スピル

BYCOLBYROWを使用するとスピルになります。

=BYROW(A1:C3,LAMBDA(r,MAXA(r)))
行方向のスピル
=BYCOL(A1:C3,LAMBDA(c,MAXA(c)))
列方向のスピル

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複数の値(セル範囲)の最大値/最小値

関数重要度説明
MIN最小の数値を取得
MAX最大の数値を取得
MINA空白や論理値も含めて最小の値を取得
MAXA空白や論理値も含めて最大の値を取得
MINIFS複数の条件に一致するセルの中の最小値を取得
MAXIFS複数の条件に一致するセルの中の最大値を取得

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