Power Automate Desktop Excelブックの郵便番号から住所を検索して自動記入

2021年10月29日

次のような郵便番号が1行ずつ記載されているブックを読み込んで

1行ずつ住所を検索して自動記入する方法を紹介します。

フロー実行前
フロー実行後

フロー作成

まず最初に「Excelの起動」を設置し、開くブックを指定します。

ブック更新も行うため読み取り専用はONで開きます。

次に「アクティブなExcelワークシートの設定」で郵便番号の記載されているシートを指定します。

次に「Excel ワークシートから最初の空の列や行を取得」を設置します。

順番通りに設置していれば設定するオプションはありません。

次にブラウザーを起動して「https://www.yu-bin.net/」にアクセスします。

(ゆうびんねっとさんが一番利用し易かったです)

IEFireFoxChromeEdgeはどれでも構わないので利用しやすいブラウザを選択します。

次にLoopを設置します。

Loopのオプションは次のように設定します。

項目設定値備考
開始値2ブックの先頭行がヘッダでなく
データであれば1を設定します。
終了%FirstFreeRow – 1%
増分1

次にLoopの中に「Excel ワークシートから読み取り」を取得するを設置して

郵便番号を変数に取り込みます。

Excel ワークシートから読み取りのオプションは次のように設定します。

変数名は任意ですが、同じアクションが1つしかないので初期設定のままにしています。

項目設定値
先頭列1
先頭行%LoopIndex%
生成された変数%ExcelData%

次にLoopの中に取り込んだ郵便番号を-のない形式に統一するために「テキストの置換」を設置します。

(この検索サイトでは不要ですが、よく使うテクニックのため掲載)

オプションは次のように設定します。 (-を空白で置き換える=削除)

全角が入る可能性がある場合は、そちらを削除するアクションも必要です。

項目設定値
解析するテキスト%ExcelData%
検索するテキスト-
置き換え先のテキスト%''%

次にLoopの中に「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」を設置して

テキストの置換」 の生成された変数の%Replaced%をテキストフィールドに入力します。

UI要素

次にLoopの中に「Web ページのボタンを押します」を設置して検索ボタンをクリックします。

次にLoopの中に「Web ページ上の要素の詳細を取得します」を設置して検索結果の住所(Own Text)を取得します。

UI要素にはサンプルとして使用した住所が記載されますが、

フローデザイナー上だけの表示です。他の住所であっても正常に機能します。

取得した住所は「東京都 千代田区 飯田橋」のようにスペースで区切られています。

これを分割してセルに設定するために「テキストの分割」を設置します。

(分割ではなく前述した「テキストの置換」の応用でスペースを削除するという選択肢もあります)

Web ページ上の要素の詳細を取得します」 で生成された変数%AttributeValue%をスペースで分割します。

次にLoopの中に「Excel ワークシートに書き込み」を三つ設置してセルに住所を書き込みます。

書き込む値
%TextList[0]%2%LoopIndex%
%TextList[1]%3%LoopIndex%
%TextList[2]%4%LoopIndex%

もしもスペースを削除した場合は「テキストの置換」の生成された変数の一つだけ、

何も加工しない場合は「ページ上の要素の詳細を取得します」 で

生成された変数%AttributeValue% を一つだけ設置して設定します。

そしてLoopの末尾に「Web ページに移動します」を設置して 「https://www.yu-bin.net/」に戻ります。

最後に「Excelを閉じる」と「Web ブラウザーを閉じる」で終了します。

Excelは変更を反映させるために保存をする設定に変更します。

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