Power Automate Desktop 2021年12月アップデート概要
2021年12月の更新で変更された内容です。
（更新の反映タイミングは人によって違いがあると思われます）
内容
新機能
テナントピッカー（環境切り替え）
同一アカウントで複数の組織に所属する人は切り替えが可能になりました。
（該当する方は少ないと思いますが）
「エンティティをテキストで認識する」アクション
テキストと言語とエンティティ（通貨や温度など、取得する情報の種類）を指定します。
結果はリスト形式です。強力なアクションですが、多用はしなさそうです。
「最後のエラーを取得」アクション
先行のアクションで「エラー発生時」を「フローを続行」にしている場合、
そのエラーを取得するアクションです。
複数発生した場合は最後のエラーのみ情報を取得します。
更新
レコーダー(Web＆デスクトップ)が統合
統合されてレコーダーになります。
デスクトップの操作はほぼ変わりませんが、
Web操作は レコーダー の中でブラウザーを起動する形になります。
Excelブックをバイナリデータとして保存
バイナリで保存したことが、そもそもありませんが。。。
対象は次のアクションです。
スクリプトアクションでの構文の強調表示
言語固有の構文が青と太字で強調されるようです。
これは助かります。
対象は次のアクションです。
「ブロックエラー発生時」アクション
「ブロックエラー発生時」アクションに「予期しないロジック エラーを取得」が追加されました。
チェックなし（これまで通り）では1/0（ゼロ割）のようなエラーはアクションの想定外で
例外処理が出来ませんでしたが、チェックすると対処可能になります。
基本的にチェックした状態で使うと思われます。
「キーの送信」アクション
「キーの送信」アクションに「キーの送信先」プロパティが追加されました。
これまでフォアグラウンド（アクティブ）だけが対象でしたが、
ウインドウを指定して行うことが可能になります。
他のアクションでフォアグラウンド（アクティブ）を変更する必要がなくなりそうです。
WindowsOCRエンジン
OCR エンジンの種類「Windows OCR エンジン」が追加されました。
Tesseract エンジンと違い、初期状態で日本語が使用可能で言語データファイルも不要です。
そのため新しい 「Windows OCR エンジン」 の方が使いやすいでしょう。
対象は次のアクションです。