Excel 空白以外の件数を取得(COUNTA関数)

2024年3月28日

English version.

COUNTA関数は指定したセル範囲内の空白以外の件数を取得する関数です。

COUNT関数の仲間で数値以外の件数も取得します。

この記事ではCOUNTA関数の仕様と使用例を紹介します。

仕様

=COUNTA(範囲)
引数省略時の値説明
範囲省略不可件数を取得するセル範囲を指定。
引数の詳細

使用例

数値だけでなく、論理値、エラー値、文字列も

件数集計の対象となりますが空白セルは除外されます。

基本的な使用例

空白文字列の場合は数式が入っている扱いになるため

空白セルと判定されずカウントされます。

空白文字列がカウント対象となる例

セル範囲以外を指定

関数の引数でセル範囲を結果として返すことも可能です。その場合、件数はその関数の結果から取られます。

以下、セル範囲を結果として返す関数の一覧です。

関数分類説明
TEXTSPLIT文字列操作指定文字を基準にテキストをセルに分割
XLOOKUP検索/行列検索値に一致するデータを検索
FILTER検索/行列条件に一致するデータ一覧を取得
UNIQUE検索/行列指定セル範囲のデータ重複を削除
SEQUENCE検索/行列連番を複数セルに自動作成
SORT検索/行列セル範囲を指定列で並び替える
SORTBY検索/行列セル範囲を複数の基準列を指定して並び替える
DROP検索/行列指定セル範囲から指定数の行・列を削除
TAKE検索/行列指定セル範囲から指定数の行・列を取得
TOCOL検索/行列指定セル範囲を1列に並べる
TOROW検索/行列指定セル範囲を1行に並べる
EXPAND検索/行列指定セル範囲を拡張
CHOOSEROWS検索/行列指定セル範囲から指定位置の行を取得
CHOOSECOLS検索/行列指定セル範囲から指定位置の列を取得
WRAPROWS検索/行列1列または1行のセル範囲を、指定の行数で並び替える
WRAPCOLS検索/行列1列または1行のセル範囲を、指定の列数で並び替える
VSTACK検索/行列複数のセル範囲を行方向に結合
HSTACK検索/行列複数のセル範囲を列方向に結合
TRANSPOSE検索/行列指定セル範囲の行・列を入れ替えたセル範囲を作成

配列で指定することも可能です。

=COUNTA({10,1,2,5})

単純に複数の値も指定可能です。

=COUNTA(1,2,3)

スピル

BYCOLBYROWを使用するとスピルになります。

=BYROW(A1:E5,LAMBDA(r,COUNTA(r)))
行方向のスピル
=BYCOL(A1:E5,LAMBDA(c,COUNTA(c)))
列方向のスピル

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COUNT系関数

関数重要度説明
COUNT数値の件数を取得
COUNTA空白以外の件数を取得
COUNTBLANK空白の件数を取得
COUNTIF検索条件に一致するセルの件数を取得
COUNTIFS複数の条件に一致するセルの件数を取得

活用例

セル範囲内からランダムで指定文字数を抽出する数式

値の存在する行のみ抽出する数式

重複除外してカウントする方法(重複データは1件として数える)

プルダウンで先頭の候補に空白を入れる方法

プルダウンで不要な空白を表示させない方法

複数のプルダウンを連動させる方法

空白の件数を取得(COUNTBLANK関数)

COUNTA関数とは逆に空白をカウントする関数です。

集計項目と検索条件を指定して空白以外の件数を取得(DCOUNTA関数)

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